遺伝子レベルで人間は向上心の塊!(『利己的遺伝子から見た人間』を読んで)
投稿者: uchiage 投稿日:
経営において「組織」や「チーム」をつくることは必要不可欠です。
企業が長期的に繁栄するためには、必ず強い経営チームが必要だとピーター・ドラッカーも著書の中で語っています。
そのチームや組織は「人」でつくられます。
とある経営者の方は、強い経営チームをつくるため「人はどのように考え行動するのか」を「遺伝子」のレベルまで、論文や書籍で学んでいると仰っていました。
そのお話を聞いて、そこまで深く学ばれていることに対してとても驚き、同時に自分でもそういった書籍を読んでみようかなと思い立って書店へ。
今回は、そんな好奇心からたまたま手に取った『利己的遺伝子から見た人間 愉快な進化論の授業』という書籍を読んで学んだことをまとめました。
脳が「幸せ」と感じるように努力すれば、いい人生になる
まず、遺伝子についての簡単な前提を共有すると
・遺伝子とは、生命体をつくる「設計図」のようなもの
・遺伝子は、さまざまな生息地に適した自分(遺伝子)の「乗り物(人間だったり動物だったり)」をつくる
・遺伝子は、自分(遺伝子)の増殖に適した性質を備えている
ということらしい。
御幣はあるかもしれませんが
「人間は、遺伝子が自分(遺伝子)を増やすために設計した、遺伝子の乗り物」
ということです。
その設計とはどのようなものなのか、その中のひとつが「感情」です。
遺伝子は人間の脳に「幸せ」を感じさせ、その行動を求めさせることで、その個体を操作し、自分(遺伝子)を増殖させることに有利な状況へ導いているのだそう。
喉が渇いた→水を飲む→幸せを感じる→その個体は健康に近づく
お金を稼ぐ→衣食住が安定する→幸せを感じる→その個体のストレスが減り増殖に有利になる
などが分かりやすい例です。
なので、遺伝子に従い、脳が「幸せ」と感じるように努力することは、幸福な人生を送ることに繋がっていきます。
脳の「幸せ」のままに・・っていうのは危険なときもある
しかし、注意しないといけないのは、その「幸せ」と感じる定義が実は「99%が狩猟採取生活において、遺伝子の増殖に都合よくつくられている」という点です。
「男性は浮気をする生き物」というのは、遺伝子的にみると正しい。(だからといって、浮気するぞ~と開き直ってはいけません。私も浮気はしない派です。本当です。)
狩猟採取時代、
男性の乗り物にのった遺伝子は「自分の遺伝子をより多く残すために、たくさんの女性と関係をもつことが有利」という脳をつくりました。
そして、女性の乗り物にのった遺伝子は「妊娠期間や子供を育てる期間に労力を費やす中で、自分と子供を守ってくれる異性と関係をつくることが、遺伝子を残すのに有利」という脳を作りました。
時代は変わり現代、それぞれの脳が「幸せ」と感じるままに、行動すると・・大変なことになります。笑
自分の遺伝子を残すことで「幸せ」を感じる男性の脳は、結婚し子供を授かるまではいいのですが、次の幸せを求めて他の女性へ・・。
「遺伝子がそうさせたんだ!」なんて言い訳はできませんが、実際は男性の脳はそのように設計されているので、それを理解した上で、本能に流されないよう自分を律することが大切ということなのでしょう。
人間が向上心のある個体であることも、遺伝子によって設計されたものなのだそうです。
例えば、テストで100点をとれた、行きたい大学に入れた、苦労して就職できた、昇進した・・そういった「幸せ」は一時的です。
人間は、自分が成長しているときに充実感を感じ、同じところに留まっていると幸せにはなれない性質があります。それも「もう一歩先に進まない(成長しない)と幸せにはなれない」を繰り返すことが、遺伝子の増殖に有利だから。
つまり「幸せ」とか「充実」を感じることに素直になっていくことは、遺伝子的にも正解という事ですね。
遺伝子レベルで「人は向上心の塊」なのだなと感じました。
今回は「遺伝子」に関する本に挑戦してみました。
実際に読んでみて・・専門的な内容だったので、わかったような、わからなかったような感じです。こうやって全く違う分野の書籍を読むことは刺激的でした。
みなさんも、いつもの自分だったら絶対読まないような本を、手に取って読んでみてはいかがでしょうか。
参考文献:
利己的遺伝子から見た人間 愉快な進化論の授業(著者:小林 朋道)
https://www.amazon.co.jp/dp/4496052806/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_XG1F7DQAT9FKV446G13T
ブログ執筆者:ヤマト
株式会社UCHIAGEで、インターンとして働きながら経営・コンサルについて学んでいます。
インターン企画の一環で、プレスリリース配信、メディアの運営・コンテンツ制作を行っています。
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