事例から学ぶ「ボランタリーチェーン」
株式会社UCHIAGEでインターンとして働くさとるです。
みなさんは、「ボランタリーチェーン」という言葉をご存じでしょうか?
前回、ボランタリーチェーンの事業形態や特徴について記事を書かせていただきました。
(参照:『同じ志の集合体!ボランタリーチェーンという事業の形』)
今回は、ボランタリーチェーンの事例をいくつか調べてみたのでご紹介しようと思います。
日本最大の規模を誇る『CGCグループ』
CGCとは「Co-operative Grocer Chain」(共同で食料品を扱うチェーン)の略称で、全国各地に約220社4,000店を持つ、日本最大、世界においても2位の規模を誇るグループです。
中堅・中小のスーパーマーケットが、「お客様に良い商品をより安く、安定的に提供できるパワーを持つためには、全国規模でまとまることが必要」という考えの元、1社ではできないことを力を合わせて取り組むために結集したのがCGCグループです。
商品の開発や調達、物流、情報システム、販売促進、教育といった、各々の有する経営資源を持ち寄り、個々の企業の利益=チェーン全体の利益として共存共栄を図っています。
参考:https://www.cgcjapan.co.jp/cgcgroups/
自由度の高い経営を行う『ポプラグループ』
株式会社ポプラ(本社:広島県広島市安佐北区)は、日本のコンビニエンスストアチェーンです。中国地方を中心に、関東・近畿・四国・九州に店舗を展開しています。
【多様な出店形態】
セブンやローソンといったコンビニチェーンとは違い、ボランタリーチェーンならではの自由度が高い経営を行っています。
・オフィス・ホテル・病院・交通機関拠点への出店を積極的に推進
・生活協同組合・農業協同組合とボランタリー・チェーン的な業務提携を行っている
・山陰地方のプロスポーツチームとのコラボ店舗の開店
など
【フランチャイズとの違い】
コンビニ業界では一般的な粗利分配方式ではなく、加盟店にとって有利な売上ロイヤリティ制度を取っています。
フランチャイズ中途解約に伴う違約金も発生しません。
その代わり「最低補償金」制度はありません。
【製販一貫体制】
他のコンビニチェーンが、総菜類の製造や卸・配送を別会社に委託している事例が多いのに対し、ポプラでは自社による米飯・惣菜の製造、加盟店への卸、配送の一貫体制を採用しています。
夜間営業を行うお店として、創業当時には夜間に販売できる弁当を製造できる業者がいなかったという背景から、自社一貫製造の制度がつくられました。
参考:https://www.poplar-cvs.co.jp/
ボランタリーチェーンは、同じ理念・目的を持つ独立した意欲的な小売業者が協業した同志結合体の組織です。
それぞれのチェーンやグループが立ち上がった背景や、どんな共同理念をもっているのか調べていくのはとても面白く、勉強になりました。
日本には様々なボランタリーチェーンが存在することがわかりました。
次回は、世界に目を向けて、事例などを調査できたらと思います。
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