リファラル採用とは?企業視点で注目されている採用活動のメリット

投稿者: uchiage 投稿日:

「リファラル採用」と言う採用方法をご存じでしょうか?

リファラル採用とは、自社で働いている社員などから友人や知人を紹介・推薦をしてもらう採用活動のことです。

昨今の採用活動において数年前から注目されています。
企業や就職側にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?

リファラル採用はコネ採用とは違うのか?

リファラル採用とは?(株式会社UCHIAGE)

「リファラル採用」は、すでに働いている社員から友人や知人を紹介・推薦をしてもらいます。
「コネ採用」のこと?と感じる方もいるかもしれません。
コネ採用(縁故採用)と、共通する部分もありますが、異なるものです。

それぞれの特徴を上げてみました。

コネ採用(縁故採用)

縁故とは「血縁・姻戚(いんせき)などによるつながり」という意味があり、昔ながらの採用活動です。
血縁関係のある方や取引先の有力者などであれば、内定を前提としているため、採用基準に満たない場合でも採用をします。
裏口入社と聞くとあまり良いイメージがない方もいるのではないでしょうか。

リファラル採用

リファラル採用は、自社で働いている社員などから友人や知人を紹介・推薦をしてもらう採用活動です。 
リファラル(referral)とは「紹介・推薦」という意味です。

コネ採用との共通点として、友人や知人を紹介してもらいます。

違う点としては、血縁関係や有力者などではなく、信頼する社員から採用基準を満たした友人や知人を紹介してもらい、候補者の一人として考えて採用するかを決めます。
採用基準に満たない場合は、採用を見送る場合もあります。

リファラル採用を導入している企業側と採用される側のメリットとは?

リファラル採用による企業・就職側のメリット(株式会社UCHIAGE)

リファラル採用は、採用活動する企業側と就職活動をする側の両方にメリットがあります。
下記にメリットを上げてみました。

採用活動における企業側のメリット

①時間やコストの削減
 採用活動には、時間とお金がかかります。
採用活動の説明会の開催や求人広告の掲載などにかける時間やコストを削減することができます。

②転職市場の潜在層へのアプローチ
 転職をする際は、転職エージェントや転職サイトなどに登録して転職先を探します。
転職を考えているが登録をしていない方や現在就職している方にもアプローチが可能になります。

③離職率の低下
 すでに働いている社員から社風や具体的な事業内容など事前に伝えることができるため、入社後のギャップを抑えることができ、離職率を下げることができます。

就職活動する側のメリット

①時間やコストの削減
 転職エージェントや転職サイトに登録しても、条件に合わない場合もあります。
事前に条件をすり合わせているため、就職活動の時短や活動費も抑えることが出来ます。

②困りごとや相談が容易
 入社後は誰に相談したら良いかわからず、一人で悩むこともあると思います。
友人や知人からの紹介となるため、些細な困りごとや相談ごとをしやすくなります。

③仕事内容や社風などのギャップを抑えられる
 事前に友人や知人から情報を聞いているため、仕事や社風を理解をしたうえで入社するため、ギャップを抑えて入社することができます。

リファラル採用で注意すべきこと

リファラル採用での注意点(株式会社UCHIAGE)

リファラル採用は、メリットが多く、注目されている理由が分かりました。
その反面、デメリットもあります。

①不採用による紹介した側とされた側の関係悪化
 コネ採用ではないため、当然不採用になることがあります。
そのような場合に、紹介した社員側と紹介された側の関係が悪化する可能性があります。

②紹介する社員の理解不足によるミスマッチ
 どのようなスキルや人柄が企業から求められているか、友人や知人が求めている条件と合っているかなど、紹介する社員の理解が不足していることにより、ミスマッチが起こる可能性があります。

また、ミスマッチにより紹介された側が離職し、紹介した社員も離職の検討をする可能性も考えられます。

③紹介した社員の退職によるモチベーションの低下
 紹介した社員が諸事情により離職することも考えられます。
このような場合に、紹介された側のモチベーション低下に繋がり、離職する可能性があります。

まとめ

リファラル採用(株式会社UCHIAGE)

リファラル採用とコネ採用の違い、そしてメリット・デメリットについてご紹介しました。

何事においてもメリット・デメリットは存在します。
どの採用方法を選択するかも自由です。

企業側は自社に合った採用方法を選択する必要があり、ミスマッチを極力減らすためにも社員とのコミュニケーションを図ったり、求めている人材を明確に伝えることも大事になります。

必要によっては、法律の範囲内で報酬を用意したりすることも紹介する社員にとってのモチベーションに繋がるのではないでしょうか。

採用される側も事前に情報を取得・理解し、自分と企業が求めている人材とマッチしているかを確認することで、ミスマッチを回避することも大事です。
採用後も紹介してもらった社員ばかりを頼るのではなく、周りとの関係を良好にする努力も必要です。

「リファラル採用」とは、企業と採用される側が良い関係を採用時点から作ることが出来るwin-winの採用方法ではないでしょうか。
お互いが理解を深めて、お互いの利益となるような採用活動を心がけたいですね。